TOP > 同好会 > 二豊会 > 大徳寺/瑞峯院・・・キリシタン大名 大友宗麟公菩提寺
第1回 / 第2回#1 #2 / 第3回 / 第4回#1 #2 #3 #4 / 第5回#1 #2 #3 / 第6回#1 #2 / 第7回
 第5回 その1)・・大友宗麟公創建の大徳寺・瑞峯院を訪ねて
大友宗麟像 訪問先  大徳寺・瑞峯院・・・キリシタン大名大友宗麟公創建(開祖)の寺院  〔H19/1/28()〕
所在地  京都市北区紫野大徳寺町81
交 通  最寄り駅:京都地下鉄烏丸線「北大路」駅
所縁の地  大分市・臼杵市・津久見市
 臨済宗は栄西禅師により宋から伝えられた禅宗の一派であり、その中の派として大徳寺派が分かれその本山として京都市の北郊の紫野に伽藍を誇っている。大徳寺は本堂の他にいくつもの塔頭があり、それぞれに住職がそれを管理している。このお寺は室町期に大燈国師によって開かれたのであるが応仁の乱の頃に一休和尚が修行したお寺としても有名である。これらの塔頭の中に瑞峯院がある。この院は豊後の戦国大名である大友義鎮公ヨシシゲ(法名瑞峯院殿瑞峯宗麟居士)が徹岫宗九に帰依してその法名で名づけられ創建された寺院であり、天文4年(西暦1535年)に建造された。院内は室町期の庭園の特徴である枯山水の庭に苔が手入れされたすばらしいところである。
 大友宗麟(1530〜1587)は戦国末期最大九州六カ国(豊前、豊後、肥前、肥後、筑前、筑後)に覇を唱えた大友氏にあって実力大名の名をほしいままにした。彼は後にキリスト教に帰依したのでその史実に因み、邸内に組み石を十字架に配した枯山水の庭園(閑眠庭 ; 通称、十字架の庭)もある。
 宗麟と言う名前はキリスト教に改宗する前の法名であり、クリスチャンネームのドン・フランシスコとしてよりも、また本名よりも有名である。
 彼が家督相続するに当たっては父が後妻の子である塩市丸に相続させようとした為にお家騒動が起こったりした。妻は奈多八幡宮の宮司のむすめであるため、キリスト教に帰依したときには家庭内のみでなく家臣団にも不和が生じた。大徳寺 / 瑞峯院・アイコン
 最初は先祖代々の居館があった豊後府内(大分市)に住んだが、後年は丹生島城(臼杵市)に居を移し、最晩年を津久見で過ごした。58歳でこの地に没し波乱の生涯を閉じた。  (S.M)
 現在その津久見市内にキリスト教式の墓があるが、これは市とキリスト教関係者が近年新たに造成、整備したものである。
 墓碑銘に「瑞峯院殿前羽林次将兼左金吾休庵宗麟大居士」の戒名が刻まれたが、同じ敷地内にある。キリシタン大名が400年以上の永きにわたり仏式の墓に葬られていたわけである(従って現在は違う宗教の2つの墓が並存している)。このことは、亡くなった当時は勿論キリスト教式の葬儀であったであろうが、秀吉のキリシタン禁令に脅えた跡継ぎの義統が父のキリシタンの墓を直ちに破壊してしまった!ことによると伝えられている。
 時代背景によって墓までもが二転三転、歴史に翻弄されている。  (J.Y)
  当日の訪問地 (はクリックで拡大)

周辺マップ(広域)
   (拡大 ZOOM UP
開祖;大友宗麟公
開祖 大友宗麟公
大徳寺東門
大徳寺東門
瑞峯院正門
瑞峯院正門
 


本堂に掲げられている額
御奈良天皇による宸翰






方丈南庭(独坐庭)
寺号、瑞峯をテーマにした
蓬莱山式庭園
中国の禅僧百丈禅師が、
独坐大雄峰と呼唱された
禅語から銘じられ、
独坐庭といいます
本堂に掲げられている当院の額
本堂正面の枯山水「方丈南邸」
 
瑞峯院・本院の玄関と前庭
本院の玄関・前庭

邸内に掲げられている「閑眠庭」の説明ガイド板
クリックで拡大画像にジャンプ!
方丈北庭(閑眠庭)・十字架の庭クリックで拡大画像にジャンプ!

↑ポインターを画像に当ててみて下さい!
 
閑眠庭


(通称;十字架の庭)
大友宗麟公はキリシタン大名
でしたので横に三ヶたてに
四ヶの石の流れを十字架に
組れ万民の霊を弔って
おります
(邸内のガイド板の説明)
   津久見市内の宗麟の墓所−以下の様に今は同じ敷地内に2宗教の墓が並存している。
近年造成されたキリスト教式の宗麟の墓。DON FRANCISCO と宗麟のクリスチャンネームが刻まれている!

お棺にクリスチャンネームの
ドン・フランシスコの名が見える
DON FRANCISCO と宗麟のクリスチャンネームが刻まれている!


墓碑銘に
「瑞峯院殿前羽林次将兼左金吾休庵
宗麟大居士」の戒名が刻まれた墓
「瑞峯院殿前羽林次将兼左金吾休庵宗麟大居士」の戒名が刻まれた仏式の墓

前の頁へ戻る←第4回 その4 / 淨春寺 / 口縄坂この頁のトップへジャンプ↑次の頁へ進む→第5回 その2 / 吉田神葬墓地
 
関西大分県人会 郵便番号検索エンジンにジャンプ! 530-0001大阪市北区梅田1−1−3−2100 大阪駅前第三ビル21階
TEL:06−6343−0016 FAX:06−6345−0122 お問い合わせ mail はこちら!kansai-oita@ace.ocn.ne.jp